以前「オリジナルの投資手法を作ろう」という記事を書きましたが、ここでは売買手法について深く掘り下げて解説します。
売買手法はFX投資におけるごく一部のルールにすぎません。
FXで利益を確保するためには売買手法にこだわるよりも、取引するためのルールや取引しないルールのほうが重要です。
なのでまだ「オリジナルの投資手法を作ろう」の記事を読まれていない方は先に読まれることをおすすめします。
この記事では売買ルールの基本事項である「相場の原理原則」について解説します。
すべてのトレード手法の根底にある相場の分析の仕方、環境認識のやり方を解説しますので、ここの記事を読んで今持っている売買ルールの理解を深めたり。
新たに自分で売買ルールを作る上での参考になさってください。
環境認識とは
環境認識という言葉は人によって解釈がバラバラになりますので、この記事ではチャートを見てまず、「今何が起きているチャート」かを認識することを環境認識と表現します。
チャートを見てまずは何が起きているのかを判断しましょう
ドル円日足チャート
ニュースの終わりにさらっと流される「為替と株の値動き」で紹介される「アメリカドル」と「日本円」の値動きを描画したものになります。
実際に取引をするときは、チャートをみてまず「取引できるかできないか」を判断します。
判断できなければ練習不足なので練習しましょう
相場の分析をする前に取引するしないを判断するのはおかしいと思われるかもしれませんが、これには理由があります。
分析する前にトレードするしないを判断する理由
- トレードする理由を探してしまう
- 都合のいい解釈をしてしまう
以上の主に2つの理由から負けトレードが増える
チャートを分析する前に一目見て取引できるかできないかを判断できるようになってください。
チャートを見て取引をしますか?
私なら取引はしません。もう少し下がってくるのを待ちます
もちろんトレードスタイルによって判断は変わります。
ただ即決でなければ「負けやすいという統計」があることは知っておきましょう。
負けトレードの多くはチャートを見てから注文までの時間が長く、勝ちトレードの多くはチャートをみてから30秒以内(くらい)に注文されていると証券会社が発表していました。
取引をするしないの判断ができたら、分析に移ります。
ちなみに分析する主な理由は(個人的な理由)
- トレード日誌で記録をつけて振り返りをするときに必要
- 取引をする前に説明して一呼吸おくため
- 売買の基準を明確にするため
相場はどこに向かっているでしょうか?
上がってる?下がってる?
チャートの左半分で上がってから下がって、右半分で上がっていっているように見えます。
なので全体的な印象として上昇トレンドのように見えます。
もっと詳しく見てみましょう。
上と同じチャートを拡大します
チャートにラインを引いてみました。
水平線を3本とトレンドラインを1本。
こうすると視覚的に上昇トレンドであるとわかりやすくなったと思います。
線の引き方は練習しましょう
線が正しいか正しくないかは後からわかることなので、正解を求めるのはやめましょう。
線は相場の参加者から「意識されているか、機能しているか」を確認してから使うようにすればダマシに会いにくくなります。
今のところチャートを見る限り、まだまだ上昇が続くであろう形です。
ファンダメンタルズ
値動きに影響する要人の発言や経済指標の発表はなにかあるでしょうか?
私は普段ヤフーの情報を参考にしてみています。
ここでいつ何が発表されるのか、重要度はどれくらいかわかります。
御自身が使っている証券会社もこのようなページを自社のホームページで公開していると思われます。
自分が見やすい、使いやすいサイトを使われるといいと思います
さて今日は特に何もなさそうですが、ヤフーのサイトで☆4以上になっているときは大きく動く可能性が高いので注意しましょう。
日銀さんは円安に進み続けていることにたいしてよく思っていません。
なんとかドル安円高に持っていこうとしていますが、なかなかうまくいっていないような状態です。
明言していませんが、150近辺で一気に相場が下がっていくのを見る限り介入しているように思います。
なのでファンダメンタルズ的には、150付近が天井になりやすいものだと認識します。
以上チャートの形状とファンダメンタルズからチャートの環境認識を行いました。
今チャートでは「上昇しているが、150近辺で急激に下がる可能がある」と結論がでました。
トレンドの判断
それでは次に何をもって上昇トレンド、下降トレンドと判断しているのか。
トレンド判断をする上での具体的な理論である「ダウ理論」と売買のタイミングを見極める「グランビルの法則」を紹介します。
ダウ理論
ダウ理論には基本原則が6つあります。
必ず6つ覚えないと稼げないわけではありませんが、覚えて損にはならないためなんとなくでも知っておいてください。
ダウ理論の基本原則
- 価格はすべての事象を織り込む。
- トレンドには3種類ある。
- トレンドは3段階からなる。
- 平均は相互に確認しなければならない。
- トレンドは出来高でも確認できる。
- トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する。
以上6つの原則の中を用いてチャートを分析します。
そのさいダウ理論の中から特に以下の2つを意識して見ましょう。
- 「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する」
- 相場は「上昇トレンド(高値安値が切りあがる)」「下降トレンド(高値安値が切り下がる)」「トレンドなし(高値安値が更新せず、横に値が動く)」の3種類に分類できる
ただし無理やりダウ理論を当てはめてトレンドを決めるのではなく、同じチャートを100人いれば100人がみて同じ方向のトレンドと言えるようなきれいなトレンドで売買するのが理想です。
なぜなら相場は参加者の総意によって動くからです。
例えば
100人中1人だけが下降トレンド、残り99人が上昇トレンドと判断すれば上昇します。
資本量によってはたった1人が残りの99人に勝つ場合がありますが、FXではこの状況は起こりにくく、取引量の少ない個別株では起きやすいので注意が必要です。
相場の方向性を変えるのに、複数の国の中央銀行が揃って市場介入を行う協調介入がいい例です。
1つの国の介入では流れを変えることが難しいため、複数の国が同時に介入してようやくトレンド方向を変えることができます。
過去何回か日本を含めた数か国で協調介入が実施されています。
私たち個人トレーダーは大きなトレンドの流れに乗ってトレードすることで損失を出しにくいトレードをすることができます。
実際のチャートでダウ理論を確認
このチャートでは右半分が高値と安値が切りあがっているので上昇トレンドと判断します。
このチャートでは高値と安値が切り下がっているため下降トレンドと判断します
わかりやすいようにZig Zagというインジケーターを表示させています
次にこのチャートはどうでしょうか?
このチャートでは高値と安値が更新されず、一定の範囲内で値動きが収まっています。
このときはトレンドが発生していないと判断します。
また呼び方がレンジ相場やボックス相場、ヨコヨコと人によってさまざまですが、上下に2本引いた水平線の中に納まっていると覚えてください。
相場は基本的に以上の3つ(上昇トレンド、下降トレンド、トレンドなし)のいずれかの繰り返しです。
上昇トレンドから、下降トレンドへ。
もしくは上昇トレンドと下降トレンド間にトレンドがない状態を挟む場合もありますし、上昇トレンドからもっと急な勢いの強い上昇トレンドに変わることもあります。
ただしチャートをみていると、3つのどれにも当てはまらないときがあります。
これはパニック相場とも言われ、何かしらの事件や戦争、自然災害などにより引き起こされることがあります。
このときはもう相場には一切触らずに自身の資金を守る行動をしましょう。
具体的にはポジションを持っていれば決済。持っていなければチャートを閉じる。
資金を守るルールとして、チャートの状態がわからないときはトレードしないことを明確にすることをお勧めします。
グランビルの法則
グランビルの法則とは
「移動平均線と値の位置、乖離率によって売買のタイミングを計る」法則です
買いと売りがそれぞれ4つ、合計8つの売買サインを読む法則です。
ただしグランビルの法則だけで売買のタイミングを決めるのは非常に難しいため、グランビルの法則を基になにかしら付け加えて売買ルールを作るのが簡単で作りやすいです。
さて具体的にチャートを使ってグランビルの法則の8つの売買ポイントを見ていきます。
グランビルの法則の8つの売買ポイント
上の画像の青1から4が買いのサイン。赤5から8が売りサインです。
青1の買いサイン
移動平均線が下落後、横ばい、または上向きに転じたときに値が移動平均線を下から上に突き抜けるとき
青2の買いサイン
移動平均線が上向きの時に、一旦値は下落し移動平均線を下回るも再度上昇し移動平均線を下から上に突き抜けるとき
青3の買いサイン
移動平均線が上向きの時に、一旦値が移動平均線の手前まで下落するも移動平均線を下抜けすることなく支えられて再度値が上昇するとき
青4の買いサイン
値が移動平均線の下で大きく乖離したとき
赤5の売りサイン
移動平均線が上昇後、横ばい、または下向きに転じたときに値が移動平均線を上から下に突き抜けた時
赤6の売りサイン
移動平均線が下向きの時に、一旦値が大きく下がった後に上昇し移動平均線を上抜けしたとき
赤7の売りサイン
移動平均線が下向きの時に、一旦値が上昇するも移動平均線の手前で止まり再度下落したとき
赤8の売りサイン
値が移動平均線の上に大きく乖離したとき
以上がグランビルの法則の売買サインです。
これはグランビルの法則をググればすぐに出てくる情報ですので、詳しく解説されているところは他にもあります。
もっと知りたいかたは、ご自身で調べてみてください。
ライントレード
さてこの記事ではダウ理論とグランビルの法則を解説しました。
この2つをもとにライントレードでの売買ルールを解説します。
<ルールその1>今はどんな相場かを分析する
ダウ理論をもとに相場が今、「上昇トレンド」「下降トレンド」「トレンドなし」のどれなのかを仕分けします。
このときに「わからない」「仕分けできない」ならチャートを閉じましょう。
今はトレードをすべき時ではありません。
米ドル円の日足チャート
今このチャートのトレンド方向はどうでしょうか?
おそらく100人がいればほぼ100人が「上昇トレンド」と言うわかりやすい上昇の形になっています。
ただせっかくなので、ダウ理論を用いて高値安値が切り上がっているか確認しましょう。
ダウ理論を当てはめる
確かに高値と安値が切り上がって上昇トレンドが発生中です。
今後も上昇していく可能性が高い=買いで入ると負けにくい状況です
<ルールその2>ラインを引いてみる
チャートのロウソク足の点と点を結んでラインを引いてみましょう。
ラインの名称
- 高値と高値を結んで水平ならレジスタンスライン
- 高値と高値を結んで傾きがあれば下降のトレンドライン
- 安値と安値を結んで水平ならサポートライン
- 安値と安値を結んで傾きがあれば上昇のトレンドライン
- トレンドラインに平行に引くラインをチャネルライン
正解のラインは過去にならなければわかりません、正確性を求めるのはやめましょう
意識されてそうなラインを引いてみると
ラインは、帯みたいにライン前後にある面積を持った壁のようなイメージです。
壁は厚ければ厚いほど突破するのが難しく、何回かぶつかってようやく壁を壊して突破するイメージ。
なので複数回ロウソク足と絡んだラインは突破しやすい印象です。
ちなみに水平線は値が線の上下どちらにあるかで呼び方がかわります。
水平線が上だとサポートライン、水平線が下だとレジスタンスライン。
またこの水平線は値が通過した後に逆のラインとして機能することがあります。
サポートラインがレジスタンスラインにまたはその逆になることはよくあります
<ルールその3>売買のタイミングを確認する
ラインを引くことができたら、売買のタイミングを計ります。
「ラインにタッチして、そのラインに反発したのを確認」で売買どちらかでエントリーしポジションを持ちます。
必ずラインに反発したことを確認してからエントリーしましょう。
逆に「ラインを突き抜けるのを確認」してからエントリーする場合もあります。
もちろん使い分けですが、この売買タイミングの前提はグランビルの法則です。
ダウ理論、グランビルの法則、移動平均線への収束と発散を確認
さてこのチャートでは絶好の買いポイントがありました。
買いで入る3つの理由
・上昇トレンドラインに反発
・サポートラインに反発
・グランビルの法則「移動平均線が上向きの時に、一旦値が移動平均線の手前まで下落するも移動平均線を下抜けすることなく支えられて再度値が上昇するとき」
この場合はたまたまきれいに当てはまったチャートです。
「負けにくい=勝率の高い」トレードをする上では複数の売買条件が重なったときにトレードをするのは重要な考え方です。
こういうきれいなチャートの時にトレードをするのが一番負けにくいのですが、なかなか稀です。
なのでもう少し売買の条件を増やして勝率を下げないように精度を上げていきます。
マルチタイムフレーム分析
分析の精度を上げる方法の一つとして、マルチタイムフレーム分析があります。
これは複数の時間足のチャートをみて、トレードのタイミングをみる方法です。
同じ通貨ペアであっても時間足によってトレンド方向が違うことはよくあります
これはダウ理論の原則から「トレンドには短期・中期・長期の3種類ある」によって説明され、相場はより長い時間足のトレンドが強く続く傾向があり。
またトレンドの転換はより短い時間足から長い時間足に向かって始まっていきます。
時間足の異なる同時刻の米ドル円チャート
次の画像を見てください。上下ともに同じ米ドル円の同じ場所のチャートです。
上が日足でしたが時間足。見る時間足によってトレンドの方向性が違うのが一目瞭然だと思います。
日足
1時間足
マルチタイムフレーム分析では以下の順番で確認してからトレードすると精度が高まります。
- より長い時間足でのトレンド方向を確認
- 取引する時間足でラインと値が近づくのを待つ
- より短い時間足でのトレンド方向がより長い時間足と同じになる
- エントリー
トレンド転換のシグナル
トレンド転換のシグナルはいくつかあります。
- ロウソク足のみで判断する方法
- インジケーターを使用する方法
この他にもいろいろ手段がありますが、何に注目して何を優先してみるか人によって異なるため採用する手段はバラバラです。
ただ相場は参加者の総意で動くので、より多くの人が見ているシグナルを採用すれば精度が上がります。
私はチャート上にあまりインジケーターを表示させたくないため(ロウソク足のパターンをよく見たいため)、トレンドの転換はチャートパターンで見ています。
トレンド転換のチャートパターン
- 三尊、逆三尊(ヘッドアンドショルダー)
- ダブルトップ、ダブルボトム(Wトップ、Wボトム)
以上の形ができたらトレンド方向が変わるかもしれないと見ています。
実際のチャートで確認
三尊、逆三尊(ヘッドアンドショルダー)
三尊と逆三尊(ヘッドアンドショルダー)は中央に一番高い山があり、その両脇に中央より背の低い山があるイメージです
ダブルトップ、ダブルボトム(Wトップ、Wボトム)
ダブルトップ、ダブルボトム(Wトップ、Wボトム)はサポートラインもしくはレジスタンスラインに2回接近してから、トレンド転換していきます。
トリプルトップ、トリプルボトム(Tトップ、Tボトム)
サポートラインとレジスタンスラインに3回接近してから、トレンド転換するとトリプルトップ、トリプルボトムと呼びます。
トレンド転換を見る方法は他にもロウソク足を使用した酒田五法やインジケーターの「MACD、RSI、ボリンジャーバンド等」を使用する見方もあります。
気になるかたは一度調べて試してみるといいかもしれません。
売買ルール
ダウ理論、グランビルの法則、ライントレード、トレンド転換のシグナルを用いて具体的に売買ルールを構築していきます。
ルール1:長期足でトレンド方向を確認する
トレードをする時間足より長い時間足で、トレンド方向をダウ理論に基づいて確認します。
トレードする時間足が1時間足の場合、4時間足や日足のトレンド方向を確認。
ルール2:ラインを引く
意識されているであろう(機能している)トレンドラインや水平線を引く。
これはトレードするのに見るすべての時間足で行う。
ラインを引いて、ラインと値との位置関係を把握する。
ルール3:グランビルの法則を当てはめる
長い時間足からグランビルの法則の売買タイミングをみていく。
時間足が異なると、それぞれの売買タイミングも異なることが多いです。
重要なのは、売買の方向性が一致すれば負けにくいトレードになるということ。
「相場はより長い時間足のトレンドが強く続く傾向があり。
またトレンドの転換はより短い時間足から長い時間足に向かって始まる」
少なくとも2つの時間軸で同じ方向を向いていることを確認し、その方向にポジションを持ちましょう。
ルール4:トレードするタイミングの根拠を明確にする
トレードするときの根拠を明確にしましょう。
- チャートパターン
- インジケーター
- ファンダメンタルズ
人によって様々ですが、私はインジケーターの売買サインは用いずにチャートパターンで判断します。
ライントレードをマルチタイムフレーム分析とチャートパターンで判断
トレードする時間足では「戻り売りや押し目買い」でも短い時間足ではトレンド転換した後にトレンドが発生していることを確認することが多いです。
そういったところを狙ってトレードをすることで精度をあげています。
注意
インジケーターを用いる場合注意してほしいのは、インジケーターでの売買サインにばかりに頼っていると相場の値動きそのものをみなくなってしまうことがあります。
インジケーターは相場の値動きの一部を用いて計算して可視化し、直感的にわかるように表示しているにすぎません。
なので「このインジケーターがないとダメ」とか「このインジケーターがあればいくら稼げる」という言葉に踊らないようにしましょう。
インジケーターはあくまで道具です。必要であれば取り入れて使い方を練習しましょう。
木を見て森を見るのと同時に森を見ながら木を見ます
ライントレードのタイミングの根拠
・インジケーターを用いる場合
ラインに反発し、かつインジケーターの売買サインが確定する
・インジケーターを用いない場合
トレードする時間足かより短い時間足で、「トレンド転換シグナル」か「トレンドが発生」したとき
インジケーターの売買サインでわかりやすいのは、RSIやMACDです。
グランビルの法則の売買タイミングを計るさいに、ライントレードと併せてRSIやMACDの売買サインを用いれば精度の高いトレードをすることができます。
まとめ
以上チャート分析の方法から、売買ルールについて解説しました。
売買ルールについて、情報商材でよくみる「誰でも簡単に稼げます」系は
一番最後のトレードするタイミングの根拠が商材によって違うだけです。
他のどの情報商材も相場の原理原則である「ダウ理論」「グランビルの法則」を基に売買ルールを構築してます。(しているはず)
資金管理やロットの増やし方等は、おそらくネットでググればすぐに出てくるものばかり。
なので一度買ってその情報商材を勉強することを否定しませんが、いくつも買って集めるものではありませんと明言しておきます。
またインジケーターについては別途自身に必要なものを調べて試してください。
「MT4 インジケーター」と調べれば無料のものがたくさん出てきますので、自身の使いやすいものを探してください。
インジケーターは販売しているものもありますが、まずは自分が何を求めているのかを明確にして無料で使えないか探してみるといいと思います。
インジケータにつきましては以下のページでも解説しています。
長くなりましたが、以上チャート分析の方法と売買手法の作り方でした。
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