このページではトレードルールの作り方について解説します。
具体的な売買手法の作り方は下記のページで紹介。
このページでは売買手法ではなく、FXの取引をする前から取引後までをルール化して勝てる習慣を作る方法を解説しています。
そのため売買手法はすでにあるけれど、使いこなせていないというかたはこのまま読み進めてトレードルールをつくりましょう。
聖杯探索
皆さんは勝てる投資手法探してはいませんか?
俗にいう聖杯探索ですが、以下のような言葉にホイホイついて行ったりしていませんか?
- 勝率90%越え、たった2クリックで稼げる。
- 毎日5分10分で稼げます。
- 見るのはたった3つだけ、こことここと、これ。
- 誰でも簡単にすぐに稼げるようになります。
売る側としてはお客さんにインパクトを与えるために過剰に言葉を盛って、集客して買ってもらうのが商売です。
中身はともかく売る側はあくまで売るのが目的なので盛ることは珍しくありません
- 売る側のマーケティングに騙されて、中身をよく吟味することなく買ってしいないでしょうか?
- 買ってから実践するものの上手くいかずに「これは詐欺だ」「騙された」と言って、再び次の手法を探し始めていませんか?
- ノウハウコレクターになっていませんか?
もし以上のことに当てはまり、トレード手法を探しているのなら売買手法を買うのを止めましょう。
なぜなら投資手法は本来探すものではなく、自分にあったオリジナルを作るものだからです。
世に出回っている投資手法は手法を開発したその人だからできた可能性があります
その手法に再現性があるか?
その人だけの成功法則になっていないのかを確認する必要があります。
他にその手法で成功した人はいませんか?
もしいた場合
その投資手法を学んで成功した人は、開発者と似た性質似た背景を持った人と言えます。
無意識にあるいは意識的に学んできた同じ下地があってこそ使える投資手法の可能性があります。
再現性がないのであれば無視しましょう。
もし再現性があって、複数の人たちが成功しているのなら。
彼らの共通点で自分がもっていない点を突き止めて、身に着ける必要があります。
「違いの出る違い」に注目しましょう
そのうえで成功法則の原理原則はそのままに、自身の生活やトレードスタイルに合わせてオリジナルを作りましょう。
トレードを始めるルール
取引を始めるルールの設定
どのような状態のときにトレードをして、どのような状態の時にトレードをしないのか。
これを明確にしていきます。
トレードに必要な「正常な判断力」があるかを確認
正常な判断力を維持するのには、肉体的精神的な健康が必要不可欠。
少しでも肉体と精神に負荷がかかっている状態だと、正常な判断力が維持することが難しくなります。
なのでトレードを始める前に肉体と精神の状態を確認しましょう。
- 肉体的に健康か、不安点はないか
- 精神的にストレスがかかってないか、心配事はないか
投資家として正しい判断ができる状況?
またトレードするときとしないときの条件をあらかじめ決めておきましょう。
トレードしないときの例
- 飲酒したとき(二日酔い等含む)
- 肉体的に不調なとき(発熱、頭痛、だるさ等)
- メンタル的に不安定なとき(落ち込んでいる、緊張している、興奮している)
- 睡眠時間が足りないとき(〇時間睡眠がとれていない)
トレードするときの例
- アルコールを摂取していない
- 体調は万全
- メンタルは安定している
- ちゃんと寝れた
トレード前条件をクリアできないとき
トレードしないときのルールに抵触したときに、トレードを始めるための復帰のルールを設定します。
例えば
- 飲酒したときは、最後の飲酒から6時間以上たってアルコールが抜けたか
- 体調が悪いときは、休養をとるや薬を飲む
- 睡眠時間がとれないときは、仮眠をとる
トレードに復帰する条件も設定しましょう。
個人的に心身の状態を観察するのにお勧めの方法は瞑想です。
瞑想はスピリチュアルな領域のことと思っていられる方がいらっしゃると思いますが、瞑想は心身の状態を把握するのに有効なツールです。
ただ一定の時間呼吸に専念することによって、自身の体と心の状態を把握することができます。
感情に振り回されない
またトレードでは感情を排除しなければいけないと、よく言われますがこれは間違いだと断言できます。(自分の場合)
私たち人間は感情で動き、感情を優先する生き物なのです
なので感情を押し殺すのではなく、味わい尽くすことに意識を向けましょう。
押し殺してしまうと、どこかで辻褄を合わす行動をしてしまいます。
どんなに嬉しいことも悲しいことも、味わい尽くしてからトレードを始めましょう。
感情を味わい尽くす方法
- 紙に感情を書きなぐる
- 時間を決めて、その時間内は何もせずただ感情を感じる
感情を味わい尽くすのはスキルです、練習すると誰でもできるようになります
それでも、どうしても感情が高ぶりすぎて落ち着かないときは休みましょう。
トレードは精神的にとても負荷のかかる作業です。
常にベストなときにのみトレードするルールを作ってください。
トレード前確認事項
ここまでで心身ともに問題なく、トレードできる準備ができました。
次はトレードをする前にすべき確認事項はなんでしょうか?
- 経済指標の発表
- ロットの確認(資金管理表の見直し)
- トレードのエントリーとエグジットのルールを読む
上記3点は私がトレード前、チャートを立ち上げる前に確認しています。
経済指標の発表
特に経済指標は指標によって異なりますが、アメリカの雇用統計の発表時は注文が殺到します。
それによって注文が入らなかったり、滑って入ったりします。(過去何回か経験済み)
指標発表時は値が一気に動くことを想定しないといけません。
yahooさんのページをトレード前に確認しています。
特に☆4以上のものは大きく動く可能性があるので注意
ロットの確認(資金管理表の見直し)
また資金管理は徹底します。
それでも年に1回か2回はロットの入力ミスします
入力ミスや勘違いがおきないように気をつけましょう。
なのでまずはロットの適正を確認をします。
どこまでリスクを許容できるのか、資金量に対してロット数が適正か。
トレードスタイルによって異なります!
私の場合「1か月あたりの最大ドローダウンは資金量に対して20%以内」と決めています。
なので過去トレで検証した最大ドローダウンが資金量の20%になるようにロットを設定します。
ロット数=資金量×0.2÷最大ドローダウン
トレードのエントリーとエグジットのルールを読む
トレードのエントリーとエグジットのルールを読むのは、ルールから逸脱した行動をしないように戒めるためです。
ルールを守れないのは習慣になっていないのが一番の理由。
もしくはなにかしらのバイアスがあってチャートを見てしまうからです。
ルール通りに行動してルールを検証するためにも、必ずルールは守りましょう。
ルール通りにやって、上手くいかないことが続くならルール変更を考えるタイミング
そして記録をとって、改善点を探しましょう。
ルールのアップデートは定期的にしましょう。
トレード時確認事項
トレード前にするべき確認事項はすべて書き出せたでしょうか?
上から順番にやっていけば、万全の状態でトレードできる状態になっているでしょうか?
確認するのが目的ではありません。
「自身の100%の力でトレードするため」のルールです。
今一度確認してください。
もしかしたら、慣れてしまって無意識のうちにしていることもあるかもしれません。
上手くいっているあいだはそれでも構わないですが上手くいかなくなったときに、「そういえばあれやってたな」となるような行動はルール化しておきましょう。
トレード開始
ここまでルールを確認してようやく実際に売買をはじめます。
売買ルールに関しては、すでに持っているものがあればそれを使用してください。
もしなければ、ライントレードから始めましょう。
売買ルールやライントレードに関しては以下のページで解説しています。
「ダウ理論」や「グランビルの法則」、「ライントレード」を基にした売買の方法を書いていますので、ぜひ参考にしてください。
またはググって一番最初に出てきた「FXのライントレード手法の基本|ラインの引き方やエントリーポイントを紹介」を読んでください。
ライントレードは間違いなく勝てる手法かつ、基本的な手法です
トレード後確認事項
さてFXでのトレードが終わました。
今はポジションを保有ですか?もしくはエグジットしてポジションは清算済みでしょうか?
これからチャートを閉じて、相場から離れます。
チャートから離れて、次に相場に参加するときまで操作できません。
やり残したことはないでしょうか?今一度確認しましょう。
確認事項の例
- 指値と逆指値は正しい位置に入れた?
- トレードの記録は書いた?
指値と逆指値
相場から離れているときに指標の発表や要人の発言などで、一気に値が動くことがあります。
(一国の首脳の突然の発言で相場の急落急騰など)
こればっかりは対処の仕様がないので、一気に値が動いてもいいように指値と逆指値を注文して対策しましょう。
誰にも各国の動向を24時間365日監視することはできません
要人の発言や経済指標の発表などによる、急激な相場の変動からくる破産のリスクには予め(指値)と逆指値をいれることで対処しましょう。
トレードの記録
またトレードの記録をとることで、ルールの検証とアップデートを行います。
上手くいった時と上手くいってないときの行動の違いがあるかもしれません。
観察して仮説を立てて検証しましょう。
PDCAサイクルを回しましょうとよく言われますが、その前にまずは観察することから始めます。
行動しているうちに、観察力があがって見えなかったものが見えるようにもなるでしょう。
そこからPDCAサイクルを回すのでも遅くありません。
観察から取り組んでください。具体的には記録をとりましょう。
相場を擬人化してみる
次に個人的におすすめなのが、相場を擬人化する方法です。
FXに限らず、基本的に投資(不動産を除く)はすごく孤独です。
投資以外の副業やビズネスには必ず人から感謝されるものですが、それがありません。
感謝の循環がないため、孤独からくるプレッシャーに勝てずに投資の世界から退場されるかたは一定数います。
その対策のために相場そのものを擬人化して、接するようにしています。
損切りしたら、「破産する前に損切りしてくれてありがとう」
利確したら、「稼がしてくれてありがとう」
と言うことで、孤独に耐えられるような気がします。
孤独に耐えられない方が、人に教えたりコミュニティを作って一人にならないように横に繋がりを持とうとしているように思います。
なのでもし投資で稼いでいて、何かしらのコミュニティに属したり新たに作ろうとされている人を見かければ、優しく接してあげてください。
人とのつながりに飢えています。
以上がトレード後の確認事項です。
トレード後に確認する目的
ここでの目的は相場から離れたときに、相場のことが気になってしかたがないという状況を作らないためのルールです。
FXは24時間市場が動いているため、いつでも参加できるのがプレッシャーになってしまうことがあります。
そうならないためにも、きちんとやり残しや気になることがないようにルール化して終わらせましょう。
相場から離れて心身ともにリラックスして休息をとるのも必要です。
まとめ
トレードのルールといえば、エントリーとエグジットのルールを思い浮かべる方が多いと思います。
ただ稼ぐためにはトレードする前からトレード後までのルールを作って、上から順にこなしていくことが意志力を使わない点で有利です。
何よりも重要な相場分析に意志力を使いましょう。
それ以外に意志力を消費しない環境を作ることで、稼ぐ量も変わってきます。
また具体的に始業と就業の時間が決まってないせいで、市場が開いている平日に心を休めなくなる人も多いと聞きます。
そのせいで意志力が枯渇し、相場から退場する方もいます。
休む時は休んで、頑張る時に頑張る。メリハリをつけて投資に挑みましょう。
またここであげたルールは1例でしかありません。
自分に必要なルールを追加して不必要なルールは削減して、オリジナルのルールを構築してください。
ここまでできたらあとは繰り返すだけです。
マイナスリターンを止めてプラスリターンを繰り返す、複利の力をつかって稼ぎましょう。
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