FXの稼ぎ方~FXで勝つための基本戦略~

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皆さんはFXで勝つための戦略を持っていますでしょうか?

具体的にこうやって勝つんだという勝利の方程式はありますか?

FXで勝つには「安く買って高く売る、高く売って安く買う」だけで稼ぐことができます。

しかし具体的にどういうことかわからない。もしくはこれだけでは勝つイメージがわかないというかたにFXで勝つための基本戦略をお伝えします。

この記事を読めば、もうFXがギャンブルではなく稼ぐための投資であることを理解でき、それを他の人に説明できるようになります。

FXで勝つための基本戦略とは

実はすべての勝つトレード手法に共通する「原理原則」があります。それさえ守ることができればどのような手法であっても利益を出すことができます。

逆に原理原則守らなければ決して利益を安定的に出すことができません

この原理原則を知ることで、新たにトレード手法を買うこと「聖杯探索の旅」から解放され、さらに自分自身でトレード手法を作りだすことができます。

ではその「原理原則」とは何でしょうか?

原理原則

  1. 負ける確率の高いところでは取引しない。
  2. 期待値が+になるように「勝率」と「利益幅および損失幅」を検証し、決定する。
  3. 期待値が+のトレードを繰り返す。

以上この3項目について、順番に詳しく説明していきます。

負ける確率の高いところでは取引しない

FXの値動きは必ず上がるか下がるかのどちらかしかありません。必ずいつどの通貨ペアであろうとも、今の値から次の瞬間の値は1/2の確率で上下どちらかに動きます。

(稀に極々短い動かない時間も存在はする)

次の値動きを予想して、上がる時は買い(buy)下がる時は売り(sel)注文を出します。

例え買い注文でも売り注文を出していたとしても、1/2の確率で利益が出て1/2の確率で損失が出ます。

実際の売買には手数料がかかるので、必ず注文した瞬間はマイナスになります

さてこの場合確率的には、同じ1/2の確率でで利益と損失が出るため、利益幅と損失幅が同じだとすると期待値は0になるので、このまま繰り返せば繰り返すほど利益は0に近づきます。

実際には売買手数料分だけマイナスになります

期待値の計算は

期待値={利益幅×勝率-損失幅×(1-勝率)}×トレード回数(n回)

今回の場合は利益幅と損失幅が同じ、勝率が1/2のため上記式の{}の中が0になるので、0×nで期待値は0です。

以上からトレードでは勝率を1/2から少しでも上げるだけで利益が残ることがわかると思います。

仮に勝率を51%にした場合

期待値={利益幅×0.51-損失幅×(1-0.51)}×トレード回数(n回)

ここで利益幅と損失幅が同じなのでともに100とすると。

期待値={100×0.51-100×(1-0.51)}×n

   =100×0.02×n

   =2n

となり、トレードの回数が多ければ多いほど2nが利益として残る確率が高まります

あくまでも勝率が51%で利益幅と損益幅が同じときの、期待値が+になる最低条件です

これで利益を残すためには勝率が重要な項目であると認識できたことだと思います。

それでは、勝率を上げるのにはどうすればいいのか。

それは「負けやすいところ、上がるか下がるかわからないところでは取引しない。」=「勝ちやすいところ、上がりやすい下がりやすいところにのみ取引する」こと。つまり負ける確率の高いところでは取引しない

負けやすい例

日足と4時間足が下降トレンド、1時間足が上昇トレンドの時に買いで注文

これは4時間足以上の長い時間軸でみる人は、戻り売りを狙っている場合がある。そのため下降の勢いが弱い傾向にある。(もちろんトレンド転換が始まった場合もある)

逆に勝ちやすい例

日足と4時間足が下降トレンド、1時間足も下降トレンドの時に売りで注文

このときはどの時間足を見ている人も下降トレンドとしてみているため、勢いよく下がっていく可能性が高い。

期待値が+になるように「勝率」と「利益幅および損失幅」を検証し決定する

利益と損失の幅を考えるさいの注意

利益と損失の幅が違う場合。

値動きの狭いほうの損失幅(もしくは利益幅)に達する確率が高いです

利益と損失の幅を決めるときは、勝率を無視して考えることは難しいです。なので、勝率も含めて検討します。

検証

仮に勝率が1/2とします。このとき利益が残る条件は「利益幅>損失幅」です。

期待値={利益幅×勝率-損失幅×(1-勝率)}×トレード回数(n回)

例として今回の条件勝率を0.5、利益幅を10、損失幅を5として計算します(利益幅>損失幅)。

期待値={10×0.5-5×(1-0.5)}×n

   =5×0.5×n

   =2.5n

となりトレード回数が多ければ多いほど、2.5nが利益として残る確率が高くなります。

勝率10%、利益と損失の幅の割合が10:1の検証

勝率10%、利益と損失の幅の割合が10:1の損小利大で勝率が低くい典型的なパターンを検証します。

実際に計算してみましょう。

期待値={利益幅×勝率-損失幅×(1-勝率)}×トレード回数(n回)の式に勝率0.10,利益幅10,損失幅1を代入します。

期待値={10×0.10-1×(1-0.1)}×n

   =(1-0.9)×n

   =0.1n

トレード回数が多ければ多いほど、0.1nが利益として残る確率が高くなります。

発生しているトレンドと同じ方向に注文してトレンドの終わりまでを狙い、入る方向を間違えたと思ったらすぐに損切をして次のチャンスを待ちます。

比較的長い時間軸で利益の幅を大きくとってトレードするスイングトレードがこの考え方

勝率90%、利益と損失の幅の割合が1:2の検証

次に勝率90%、利益と損失の幅の割合が1:2の時を計算します。

期待値={利益幅×勝率-損失幅×(1-勝率)}×トレード回数(n回)の式に勝率0.90,利益幅10,損失幅20を代入します。

期待値={10×0.90-20×(1-0.90)}×n

   =(9-2)×n

   =7n

トレード回数が多ければ多いほど、7nが利益として残る確率が高くなります。

勝率が高いので損大利小でも利益が残ります。

勝率の高いところで、細かい利益をたくさん取っていくスキャルピングの考え方

検証結果

以上の2つの事例から、勝率と損切幅の割合によって必ずしも稼げる稼げないが決まるわけではないとわかってもらえたと思います。

情報商材の販売では勝率驚異の90%以上と煽るものがありますが、それだけでは勝てる手法なのか判断できません。

もしかしたら指値も逆指値も入れず利益がでるまで決済せずに持ち続け、負けるときは口座のすべてが無くなる手法かもしれません。

この方法でも勝率90%以上にできるのでご注意ください

商材を購入される場合は必ず期待値が+になっているかどうかを確認してください。

期待値が少しでも+なら、トレードの回数が多ければ多いほど利益が残る確率が高くなります。

逆に期待値が-なら、トレードの回数が多ければ多いほど損失が出る可能性が高くなります。

トレード手法によって勝率等の条件は異なりますが、まずは過去のチャートを使って検証しましょう。

検証方法については「FX練習のやり方~実践編~」のページを参考にしてください。

期待値が+のトレードを繰り返す

最後は上の2項目によって、検証され期待値が+になっていることが立証された手法を繰り返すだけです。

期待値が+の行動をひたすら繰り返すことで、利益が出る確率が繰り返すほど上がっていきます

当然確率なので局所的に限定的にみると、損をしている期間は存在します。

ですが後から振り返って全体をみると利益が残ります。

「1回2回試してダメだとか失敗した」と思わずにひたすら繰り返しましょう

期待値が+である限り試行回数が多ければ多いほど利益が残る確率が高まります。

期待値が+のルールをそのルールのまま運用できているか

ルール外のことをやってしまったら、当然期待値は変わってきます

そのためルールを守れているかの検証は常にしなくてはいけません。

ルール違反を犯したら、すぐにルールを守るための行動をとる必要があります。

皆さんに目指して欲しいのは、「期待値が+の行動を繰り返す」こと。

ただそれだけで、「普通の相場で普通に勝つ」ことができます。

まとめ

私たちは投資において「期待値が+の行動を繰り返すことで、普通の相場で普通に勝つ」を繰り返すだけです。

繰り返す過程で時間とお金を使って複利の力で大きく稼ぎます。

なので今していることは長期的にみてプラスになっているか。

これを意識して毎日を過ごしてください。

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