投資を行うさいに一番エネルギーを使うときはどのような時でしょうか?エントリーをする時?損切をするとき?利確するとき?

もちろん個人差はあると思いますが、おそらくほぼすべての投資家に共通することです
答えはやはり「決断」するときではないでしょうか?
たとえば
- 利確を決断するとき。今利確せずにポジションを持っていたら、更に利益がでるのではないか?
- 損切を決断するとき。今損を確定せずにポジションを持ったり、ナンピンしたら損失を回避できるのではないか?
- エントリーを決断するとき。エントリーのタイミングは今でいいのか?もう遅い?まだ早い?
以上のように決断するためには大きなエネルギーが必要です。
(決断にいたるまでの、観察するためのエネルギーや思考するためのエネルギーももちろん必要です)
トレードという行為には莫大なエネルギーが必要であり、日常生活を送る上で消費するエネルギーを抑えないとトレードするためのエネルギーが不足してしまうことがあります。
もしトレードするためのエネルギーが切れてしまうと
・パソコンの前に向かって投資をするときに、何もかもが嫌になってしまい投資から離れる。
・誰かの言ったっとおりに、言われたままに投資をして「自分は悪くない」と開き直る。
以上のような行動(自分で決断をしない)をしてしまいがちです。
以前の記事(環境の整え方~モノを捨てる編~)で書きましたが、決断疲れによって「正常な決断が行えない」や「決断することから逃避する」が起こります。

ではトレードに必要な決断するためのエネルギーをどうやって確保しましょうか?
私たち投資家がもっともエネルギーを使うのは「決断」という行為です。
その決断をするためのエネルギー(の不足分)はどこから確保すべきでしょうか?
これは誰かが何かが良い悪いとではなく、トレードする・しないに関わらずすべての人に共通する問題ですので対策をしましょう。
ゴールから逆算する

『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』( D’où venons-nous ? Que sommes-nous ? Où allons-nous ?)
フランスの画家ゴーギャンが自身の作品に書いた一文ですが、まさにその通り。
私たちはいったい何処に立っているのでしょうか?
そしてどこへ行くのでしょうか?

まずは行きたいところ(ゴール)を明確にしましょう
唯一確かなのは投資家として、「マイナスリターンをやめて、プラスリターンを複利の力をもって繰り返す」という道具をもっているということ。
これだけをもって私たちは歩き始めたのです。
どこへ向かうのか
まずはゴールを設定しましょう。
例えば
- 投資で月1000万円稼ぐことでしょうか?
- 誰にも指示されず、 悠々自適にお金を稼いで生活することでしょうか?
- いつでもどこでもお金を稼ぐことができる。時間と空間に縛られない働き方でしょうか?
ゴールが決まれば、次はゴールに至るまでに必要なものを揃えましょう。
ゴールにたどり着くまでに必要なもの
- 戦略(いつ、どこで、なにを、どうするか)
- 道具(何が必要か、何があればゴールまでたどり着く可能性が高まるか)
- スキル(どんなスキルがあればいいか)
- 人材(どのような人脈が必要か)
必要なこと、必要と思うものを書き出してみます。

そのゴールがすでに誰かが至った場所にあるのなら、先人の知恵を借りましょう。
ゴールに至った先人は持っていて、今の自分に足りないものは何でしょうか?
ゴールがわかり、足りないものがわかれば。
それが今の自分のスタートであり立っている場所です。

立っている場所とゴールが明確になったので、投資家としての旅を進めることができます。
ただ一つ注意点として、「戦略も道具もスキルも人材もゴールまでの手段にすぎないので、それらにこだわり過ぎない」ことがあります。
あくまでも「今」想定しているゴールまでの今の立ち位置から見ての目論見です。
旅が進むにつれて、他に必要なことや不要なことが見えてくると思います。
そのときにまた必要なことを検討しなおしましょう。
自分で決断する

今日のこの一日の中で、自分で決断したことはどれくらいあるでしょうか?

私たちは決断の回数があまりにも多いせいで疲れています
(冒頭でも紹介しましたが、以前の記事(環境の整え方~モノを捨てる編~)を参考にしていただきたい)
その回数の多さが原因で少しでも消費するエネルギーを抑えるために、普段私たちは考えないことを選択します。

決断を委ねたり、習慣の力を使ってエネルギーの消費を抑えようとすること
あまりにも決断するのにエネルギーを消費するために、私たちはついつい思考停止して決断を回避する癖があります。
これが良い悪いということではなく、決断を回避しようとする人間の脳の癖があることを認識してください。
そして本当に大切なことは自分が全責任を負って自分で決断しましょう。
その大切な決断のためのエネルギーは、以前の記事(環境の整え方~モノを捨てる編~)を読んで実践して捻出します。
誰のせいにもできない、全責任を負っての決断は怖いことでしょう。
おそらくその怖さは「責任が取れるかどうかわからない」ことからくる怖さだと思います。
それ以外の怖さの場合は、「何に怖さを感じているのか」を自身に問いかけてください。

怖い理由を紙に書き出してみましょう。
そしてその決断の起こりうる未来を良い面と悪い面の両方を検討すると、その恐怖は乗り越えることができます。
検討することの例
- メリットとデメリット
- 撤退ライン(こうなったら一時停止か中止する)
- 相談できる相手は誰か
思いつく限りで構いませんので、想定されるリスクに対するリスクヘッジはとりましょう。
もしリスクが取れないのであれば、今は撤退して準備期間として準備に専念します。

完璧に準備してから始めるのではなく、できるところから少しずつ進める
やってみないとわからないこともきっと出てくるでしょう。
最初の第1歩が一番大変です。
なんとかエネルギーを貯めて、第1歩踏み出してください。
まとめ
- まず最初に目標を設定しましょう。
目標を設定したら、先人の知恵を借りて目標を達成するのに必要なことを調べます。
必要なことを一つ一つ丁寧に身に着けて、目標までの道のりを進めましょう。
- 他責思考をやめて自責思考に。
投資は自身の判断で行うものです。誰かのせいにできないので普段から自分で全責任を負って決断する習慣をもちましょう。
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