このページでは上位(長期)時間足と下位(短期)時間足の見方を解説します。
トレードスタイルによってそれぞれ見る時間足のチャートやトレードするチャートが異なりますが、市場へ参加する人がチャートをどうやって読んでいるのか。
その読み方の一つである、上位時間足チャートをみて下位の時間足チャートの読みとり方を紹介。
ただし、チャートの読み方に正解はありません。
ご自身のトレードルールに必要な情報を読み取れば問題ありませんので、参考程度に思ってくださればいいかと。
時間足の捉え方
ロウソク足チャートは見ている時間足によって印象が異なります。
例えば24時間足チャートでは一日(24時間)かけて1本のロウソク足が確定します。
一方1時間足チャートでは1時間に1本のロウソク足が確定し、それを24本束ねて日足(24時間足)のロウソク足に相当することになります。
つまり上位の時間足を分解していくと下位の時間足が複数本表れるということであり、逆に下位の時間足を束ねていくと上位の時間足に収束します。
そのため1時間足では下降トレンドのチャートができていても、日足では「陰線が1本確定しただけ」や「陰線が複数本続いただけ」の上昇トレンド中といったことが起こります。
トレンドの起点
トレンドの転換点や起点は必ず下位の時間足から現れます。
ただし長期の時間足で明確にトレンド転換のシグナルが出るまでは、下位の時間足チャートでは上がったり下がったりを繰り返しながらトレンド方向に動いていきます。
ただし下位の時間足チャートではテクニカル分析的にダマシに遭いやすく、あとからここがトレンド転換のポイントだったことがわかります。
そのため下位の時間足でトレンド転換のシグナルが出ても、トレンド方向にいきなりポジションを持つと負けやすくなります。
トレンドの強弱
トレンドは基本的に上位の時間足のトレンドのほうがより強い傾向にあります。
そのため下位の時間足での上昇トレンドが、上位の時間足での調整波に過ぎないことはよく起こります。
スキャルピング等の短い利幅を狙っていく逆張りトレードはこの性質を利用している場合が多いです。
上位の時間足の調整波を狙っての短期トレード(スキャルピング)で勝率を上げての逆張りトレード。
この性質を利用しないただの逆張りトレードは技術的に難易度が高く、勝率も低い印象。
まとめ
見ている時間足によって、同じ通貨の同じ時間であっても見ているチャートが全然違うということが起こります。
本来は同じ一つの値動きのはずなのですが。
トレードする時間足やトレードスタイルによって、様々なチャートの見方があることを意識しましょう。
チャートは相場参加者の総意によって形成されます。
そのため自分だけのチャートの見方にこだわることなく、相場参加者の多くがどのように相場を見ているのかを考えながらトレードすれば稼ぐことができます。
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